トークンエコノミーとITコンサルタント

旧帝大大学院卒業後、SIerからコンサルに転身した筆者が、トークンエコノミー、暗号通貨、構成技術やプロトコルについて学ぶブログになりました。最新の暗号通貨レポートの翻訳、ソースコードの解説、技術動向、週次レポート、など。特に、データ活用ビジネスの分界点・テクノロジー、資産価値を運用するテクノロジーも含めて書いていきます。

今週の暗号通貨レポート(7/22〜7/29)

分散型取引所(DEX)、Side chain プラットフォーム(cosmos,Tendermint,etc)、ブロックチェーンでのデータの扱い(Oracle,Anonymous Data,Privacy,etc)に関するアップデートに関する1週間のまとめを紹介します。

主に海外オフィシャルから出てるニュースや、開発者コミュニティでの大きな動きも合わせて更新する予定で、セキュリティ事故や法の整備に関しての動きであれば、合わせて更新します。

暗号通貨基本指標

週間BTC取引量:$32,344,129,792(+6.2%)
トークン種類: 1695(+39)
時価総額: $297,083,909,088(+5.5%)
BTCドミナンス:47.4%(+2.2%)
2018/7/29 14:00 時点
*1

動向まとめ

先週に引続き、BTCの取引高、時価総額共に上昇。
Bitcoin ETFがSECに承認される期待が高まっておりましたが、Bats BZX ExchangeのETFに対して承認がおりない発表がされました。
他の組織のBitcoin ETF申請について、今年9月までにSEC側でBTC ETFの承認を先延ばしにすると発表され、依然として動向が注目されます。

7/24にはBitwise Asset Management社が、”Bitwise HOLD 10 Cryptocurrency Index Fund”と呼ばれる仮想通貨上場投資信託ETF)の申請書をアメリカ証券取引委員会(SEC)に提出したことを明らかにしました。

https://www.prnewswire.com/news-releases/bitwise-files-for-first-cryptocurrency-index-etf-300685743.html

https://bitcoinmagazine.com/articles/winklevoss-bitcoin-etf-proposal-denied-us-sec/#1532647140

DEX

日頃ウォッチしているプロジェクトについては大きな進捗はありませんでした。

Plasmaの議論まとめ

イーサリアム(ETH)は様々なエンジニア・研究者の間で日々ディスカッションがされていて、新たな追加機能やプロトコルについて提案が生まれるコミュニティとしての成熟が見られます。

今日は、Plasmaに関する彼らの議論から、現在の問題点や改善方法について見ていきます。


資金引きだしの失敗が、他の送金(Exit)を妨げる問題
ethresear.ch

■課題
Plasmaは①plasmaチェーンへのDeposit、②RootチェーンへのExit、③検証期間、④実際の引き出し
のおおきく4つの期間で構成されています。

この場合、③で不正トランザクションを発見し、revertしたとき、現在はexitキューにスタックするだけの状態のため、
スタックの他の検証待ちexit対象のトランザクションの処理が止まってしまい、DOS攻撃となる懸念がある。

■解決方法

Revertが決定したタイミングで、対象のトランザクションのDeposit量を保持してある変数をもとに対象のトランザクションについては引き出しを行わないように実装ができる。

実装はされていないが、Omise-goなどのプロジェクトでは検討されているよう。


Plasma cashでの不正トランザクションを組み合わせた二重支払い攻撃
ethresear.ch
(すでに一部仕様として取り込み済み)

■課題
PlasmaチェーンからRootチェーンにExitする際、不正なトランザクションが含まれていないかオペレーターやユーザの検証が行われる。
ここで、重要なのはPlasmaチェーン上にトランザクションが存在し、rootチェーンのブロックに含まれているタイミングがないかを
識別する必要がある。

ここで、plasma cashを利用する場合、ノードはすべてのトランザクションのデータを同期して管理するわけではない。
自分のトランザクションがExit対象になった時のみ、検証を行う。
そのため、検証時点でノードのブロックには含まれていないため、
そのトランザクションは検証されることになるが、すでにブロックに取り込まれているトランザクションであれば、検証は容易である。
しかし、処理中のトランザクションの場合、不正なトランザクションかの区別がつかない。


■解決方法

トランザクション実行時に取り込まれるブロックナンバーを付与し、処理中のトランザクションはN番目(Exit対象)のブロックにあるかどうかをチェックする。そうすれば、検証対象がExit対象かどうかを判別できる。

*1:coinmarketcap.com

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